BL小説 傭兵の男が女神と呼ばれる世界(1) 野原耳子 感想レビュー備忘録。傑作!ネット小説のBLで白眉!

なにこれ!

ものすごい

すばらしい

こういうのがネット小説からデビューする時代なんだな~

ネットの方は、紙媒体発売が決まってから

全部引き上げられてしまったので

紙媒体が出ないと、読めない!

ボリューム的には、全3巻になるようで(ネットでは完結してる)

あと二冊!

1冊目が売れないと、次巻が出ない、ってことですが

皆さま、是非買ってください

私は買いました!

次巻、読みたい!

傭兵の男が女神と呼ばれる世界 [ 野原耳子 ]

傭兵の男が女神と呼ばれる世界 | 推しBL探ブロ (veteranmama.com)

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ネット小説だと、小見出しがあるものが多いですが

本作はないの

だから、ネタバレしておかないと覚えられない

尾上雄一郎は傭兵で

仲間が手りゅう弾に覆いかぶさってくれて、助けてくれた?あと

異世界に飛ばされます

目覚めた時にも砲弾の音がしたから

戦場の延長だと思ってたんですが

傍にいるのがもんのすごいイケメン

テメレアとノア王子でした

で、このテメレアが、雄一郎のことを「女神」と呼びます

女でもないし、女神=美女、って認識だと

38歳のおっさん傭兵が、なぜ女神と呼ばれるか、わかんない雄一郎ですが

そこは傭兵

とりあえず、砲弾の音のする場所から、生きて離脱、ってことを選択します

雄一郎は、こっちの世界に召喚された「女神」で

正しき王と国を平定し、王の子を産む。のがお決まりだと

傭兵だから、軍事顧問として雇われるのはやぶさかではないけど

おっさんである俺が自称15歳、見た目は12~3歳の王子の子供を産むんかい?!

と、受け入れられない雄一郎です

ですがこの世界

前にも何度か、異世界から女神が降臨しているらしく

黒髪の男性は初めてだけど、いろんな女性が降臨して

まぁ、いきなり異世界きて、国の平定手伝って、子供生め、って言われて

錯乱する人も多々いたらしく

そんな女神を支えるのが「仕えささげる者」で、今回はテメレアなのね

宝珠が正しき王を選び、仕えささげる者を選び、混沌の王国をたいらかにするらしく

その宝珠とは、小さい龍でした

イズラエル

ベタな大阪弁をしゃべる奴でした

神が選んだことに異議申し立てするな、ってことで

雄一郎は、とりあえず、国を平定して子供を産めば

元の世界に戻してくれるんだな、ってことで

受け入れます

・・受け入れるんだよね

ここの割り切り方が、すごいんだわ・・

雄一郎は、元の世界にどうしても戻りたい

さらに、傭兵であるから、金を出してほしいってことで

こっちの世界の金銀財宝を、帰国の時に持ち帰ることを約束させ

耐えられないことなんてない、って過去からの人生哲学で

ノンケでありながら、男に抱かれることも許容します

テメレアは、ささげる者、に選ばれて本当に嫌だったのに

雄一郎を見たら、恋い焦がれてしまうし

ノア王子も、おっさんが女神なんて嘘だ、っていいながら

雄一郎の側にいたがるし

テメレアとノアは、同じ母を持つ異父兄弟で

そんな二人に、いろいろされちゃう雄一郎です

という、BL小説として王道の合体描写がすてきなだけでなく

傭兵の雄一郎の、兵を率いる姿が、めちゃかっこいい!

ノアは三番目の王子で、上に二人いて

弟が即位するってのが気に入らなくて、内乱状態になっているのね

その内乱の時に

臨月の妻と家族を、実の兄の裏切りで殺されたのがゴート

へら、ってしていて、女神である雄一郎にも、普通に接しますが

心の病み&闇は深い

雄一郎も、前の世界で妻と子供を亡くしているので

そんなゴートに共感もしちゃう

こっちの世界では、雄一郎のような黒髪って、ほんとに魅力的らしく

顔を伏せられるか、うっとりみられるか、がほとんど。

で、前の女神さまの中には、横恋慕されて襲われて、

身ごもったこともあったらしい

雄一郎は、男に手籠めにされるつもりはないけど

テメレアに、気を付けてください、って忠告されます

平定のため、国家内の様子見のために

雄一郎は5つのグループの斥候を出しますが

その一つが戻らない

前から、隣国ゴダールに武器の横流しをしてる?

って疑惑の都市・アムアビイです

王都にノア王子を残して、アム・アビイへ出かける雄一郎です

人員最少、帰還時間は二日後、マルコス小隊の捜索及び、アムアビイの裏切りの証拠があったら、すみやかにウェルダム卿を排除すること

テメレアが、ウェルダム卿が自分の顔にご執心だから餌になる、って

同行を申し出ます。

ノアも申し出ますが、さすがに断る雄一郎です

ですが、ノアはけなげな子で、まだ幼い容姿でもあり

涙ぐまれると、父性愛みたいなのが芽生える雄一郎です

潜入作戦の合間に、状況が説明されていきます

神様を信じる信仰深い人たちは、神の選んだノア王子に従いたい

でも、しがらみと欲望で兄貴たちに乗りたい貴族も多い

その中で、キーランド総大将は、ノア派閥

王都には、敵か味方かわからない貴族が大量にいて、いつ裏切るかわからない

兄サイドの貴族は、各領地にいて、兄たちもそっちにいて

隣国ゴダールといつ手を結ぶかわからない

雄一郎は、王都に戻ったら、裏切り者のあぶりだしを最初にするって

この時に、ゴートの妻子が殺されたことを聞くのね

テメレアの潜入や、他の人たちも優秀で

ウェルダム卿の部屋にすんなり潜入、裏帳簿も見つけ

嘘つくウェルダム卿を平然と拷問する雄一郎です

エドアルド第一王子と、隣国ゴダールに、名産である武器を横流しするのは

力のない王があてにならないからだ、ってウェルダム卿。

で、すきをついて雄一郎たちのもとから走り去るウェルダム卿

雄一郎たちの潜入をわめくから、雄一郎たちは、証拠も証言も獲れたから撤退、って

けっこう無茶な撤退でしたが

副官のゴートが優秀で、配下たちの動きもよく

囚われていた、と思われていたマルコスも無事でした

味方になったのは、ウェルダム卿の第一夫人(男)のジゼル

彼の別宅で、体をやすめる雄一郎です

武器作りの街で、雄一郎は、自分の世界から持ち込んだ連発ライフルをつくれ、

と命じます

戦争が変わる武器です。それでも女神様となら、って熱をもつ技師

すごい・・

そこへ、王都が襲われた、って知らせが届きます

戦わない選択はない

ゴートも、すでに辺境の兵を動かすように命じていて

このアムアビイの兵、ジゼルの私兵、火薬のありったけをもって

雄一郎は王都へと引き返します

辺境からの兵はあと2時間かかる

夜明けまでになんとかする、ってことで

後続兵には、倍の松明持たせて、兵を広げて待機、と命じます

テメレアは、あくまでついて来ようとするので

雄一郎が嫌味をいい、傷つけようとします

人を傷つけて、自分の痛みを思い出すような、自虐趣味のとこがあるからね

雄一郎は

敵兵の服をゲットして、内部潜入組と

外にありったけの火薬をしかける二手に分かれ

裏切り者どもを焼き払え、と命じる雄一郎

かっこいい!

ロンドは小心者で、囮の本陣から離れて陣を張る、って

テメレアのアドバイスはど真ん中で、その天幕には、ロンド王子と

ニコライがいました

で、ロンドを殺そうとしたら、ノアが囚われて到着

自分が見つかるまで、人を殺すって言われて

出てきちゃったのね

膠着状態のとこに、宝珠であるイズラエルが登場

巨大化して、周りを守ってくれまして

でも、大きな動きがあったので、ゴートが火薬を使い始め

異世界に連れこまれて、イライラ頂点だった雄一郎は

イズラエルに王都の塀上へと自分を運ばせると

音声を拡大させて、一般兵へと投降をうながします

燃える戦場に、龍に守られた異世界からの黒髪「女神」が

声を通して投降を語る姿は絵巻物のようで

戦場から戦いは消えていきます

ロンド王子と、ゴートの仇であるニコライは逃亡しました

軍内の裏切り者のガーデルマンはとらえたので

裏切り者の名前をしゃべらせてから、殺せ、って

戦後の小さなインターバルの中

テメレアとノア王子が、異父兄弟ということとか

いろいろが語られます

王都への進軍が気づかれなかったのは

アムイースという、特殊な領地から来たから

中立地帯なのね

そこは女性だけの種族の土地らしいので

テメレアと、イヴリースが選ばれて、斥候となります

テメレアがいない間

ノア王子は雄一郎にべったりで

雄一郎も、女教師が子ども教えるような抱かれ方をしちゃうの

エロイ

で、王子が宝石を山ほどくれるので

雄一郎は、サクッと、もってきた軍用バックにそれをしまい込みます

帰らないで、っておっかけてくるノア王子に

お前のつくる国がみたいから、しばらくはいるよ、って

約束する雄一郎でした

ってとこで1巻終了。

番外編は、女神に乾杯

すでに、ツイッター編とか読んでるとわかりますが

ゴートは、雄一郎に惚れていきます

その最初の芽生えの話がこれね、

当人も、まだそれほど雄一郎に執着してる、って意識はなかったんですが

廻りの連中は、ゴートの執着癖を知っているので

諦めてくださいよ、とか忠告してますね(^^)

これ、2巻、すぐに出してほしい!

2021年中に、2冊だして、完結して欲しい!

待ってます!!

読んで下さって、ありがとうございます(^0^)

この記事が、読みたい本のヒントになるとうれしいです

(このブログには、プロモーションが含まれています)

私のつたないネタバレでは魅力は伝えきれないので

是非、購入して読んでくださいませね!

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