推しBL小説。
作者にはこのシリーズがデビュー作なんですが、すごいな~。
BLシーンはもちろんですが、伏線回収のいろいろの構成がすごい。
白雪姫の毒リンゴや、人魚姫や、ヤマタノオロチとか
いろいろな物語が組み込まれてますが、今回はマザーグースの曜日の唄。
幼子に曜日を覚えさせるための唄、が下敷きになってますね
毒を喰らわば皿まで~木曜日生まれの子供達~ (アンダルシュノベルズ) [ 十河 ]
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毒を喰らわば皿まで(木曜日生まれの子供達)(5) ネタバレ注意
ゲームの世界に転生して、前世の記憶があったアンドリウム。
ゲームをやっていた時から、理不尽さに腹が立っていたので
物語を知ってる、ってアドバンテージのもと
かわいい娘を幸せにして、娘を死に追いやる色々を
ざくざく断罪してやりました。
で、彼の転生先のアンドリウムは、呪われた家系の侯爵家で
でも、アンドリウムは呪いを解ききれませんでしたが
娘のジュリエッタは無事に呪いを時、子供三人を産んで幸せです。
☆
55歳で死ぬ、って呪いで決められているアンドリウムですが
54歳の時に、アンドリウムの子供ではないか、って男子が見つかりまして
彼に会いにアンドリウムは旅立ちます。
☆
で、最初に立ち寄るのは、ジュリエッタの長子のヴェルジュの恋人の
王太子ダンテのいる国ね
ダンテの妻になろうと、画策する小娘を
ヴェルジュが、サクッと切って捨てます
さすがアンドリウムの孫
日焼けによる重度の火傷で、ダンテが欲しい小娘の肌はまだらになりました
☆
小娘がらみで、隣国の鉱山の利権をゲットして
後見にもなったノイシェラ王ですね
☆
さて、ダンテも一緒に、隣国へ
そこはシラユキ王が統治するとこで
シラユキは、妻帯しないで仏門にはいるし
後継は、兄の息子、って決めてるんですが
うるさい公家が騒いて、内乱の種が生まれそうなので
アンドリウムと一緒に、いろいろ知恵を使います
シラユキのベッドに入りたがる性悪女は
隠し落ち戸から、囚人の牢やに真っ逆さまですね
この小説、断罪される相手が、けっこうあくどくつぶされます
☆
シラユキも、一緒に出掛けるってことで
ヴェルジュだけだった旅が
4人を連れてとなり
やっと、アンドリウムの息子かもしれない、って男子・リンがいる
学園都市に到着
アンドリウムは、その学園の建物の配置や
移動の馬車の「一筆書き」のような動きに
魔法陣を連想します
いったい、この国は何を呼びだそうとしてるのか
☆
で、最終的には
リンに悪魔を降ろし、ヴェルジュを生贄にして
悪魔が降臨寸前までいきますが
リンの必死の抵抗と、ヴェルジュが、弟である竜のディーへと救援を念じ
ディーが間に合い
ディーが飛ぶあとを追っかけてきたアンドリウムたちが間に合いなす
ただ、愛するヴェルジュが危うかったので、王太子のダンテが切れ
人食いであるディーに、お礼のごちそうを、って
ダンテの魔眼を解放して、悪者たちをダンテの命令でディーに食わせまくります
最終的に、島の悪人どもは全部ディーの腹の中ですね
☆
シラユキの後継の甥っ子。その妹である美しい赤子は
アンドリウムの孫息子のとこに嫁にくる流れとなるようです
その頃には、もうアンドリウムは生きてないんですけどね
(55歳で亡くなるから)
☆
これで終わりか、と想いながらも、今一つ腑に落ちないアンドリウムは
マザーグースを知る男、の存在から
彼もまた、アンドリウムと同じ転生者か?と知ります
が、アンドリウムがこの世界の存在に、意識(前世)で介入したのに対して
その人は、いきなり転移で来たらしく
死ぬこともできないから、世界の崩壊を望んでいたらしい。
世界の終焉のための、悪魔召喚やいろいろ
アンドリウムは一人で対峙するつもりだったけど
ヨルガはついてくる、って言い張るしね
最終的には、ヨルガの剣で、死ねなかった男は死ねて
世界の終焉は、土壇場で食い止められました
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って感じで読了
本のオビに、ファーストライフ完結、ってありまして
なら、セカンドライフもあるんかい?と思いましたが
あるといいな~
とっても素晴らしいシリーズので、一気読みをおすすめ
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posted with ヨメレバ
十河 アルファポリス 2025年08月08日頃
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