作家買い。
BLの世界に、これだけがっつり多重人格(解離性同一性障害)を描いたのは珍しいと思う。
お医者さんとかも出て、かなり詳しく描かれてます。
不幸な幼年期を過ごすと発症しやすい病気らしく
多重に人格を増やすことで、現実の辛さと折り合う手段のようです。
なので、治療としては
多重の人格を満足させたり、納得させることで
意識を統合して、最終的には生来の人格ひとつになることを目指すようです
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6~11+時は愛なり
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色織一羽
母親にネグレクトされて育ち
辛い生活の中で解離性同一性障害を発症
そして、その生活の中で唯一の楽しかった記憶
友人の悠真、に執着してます。
悠真と、遊園地の仕事で再会して
悠真と恋人になろうと、頑張るわけです
で、一羽は、その時々に人格が違い
はじめ、悠真はびっくりしますけど
その中のレイって人格と恋人のような関係になります。
それが1巻。
で、2巻では、悠真の親戚・光太郎のクリニックに一羽と悠真が一緒に受診します。
で、光太郎が悠真にちょっかいだすと
一羽の中からレイが登場するのね。
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悠真としては、一番なのはレイだけど
主人格は一羽だから、統合されるとレイが消えちゃうってジレンマがある。
でも、読み進むうちに
カズハが主人格ではないらしいのね
うん、もう色々・・。
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最終的には、レイが辛い時に、理性的なカズハが代わってくれていて
最初に悠真と出会ったのがカズハだったから
ずっと悠真と恋人同士になりたかったけど
悠真が恋してるのはレイだってことで
悠真のために、カズハが消えます
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悠真は、どの人格も好きだったから、消えて欲しいと思ってなかった
って泣いてくれて
それでレイは泣けちゃって、ああ、俺の中のみんなが喜んでくれてるんだな、って。
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統合されたレイは、時どき、他の人格らしきものがまじってますが
悠真とラブ同棲しながら、幸せに暮らしていくようです
ってとこで、おしまい
読後感が良かったし、面白かったですよ(^^)
もうちょっと連載が続くかと思いましたが
2巻がとっても分厚かったので、これで完了するのが
すっきりするんだな、って納得いたしました
おススメ

[著]みちのくアタミ

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アダムの肋骨 2posted with ヨメレバみちのくアタミ 大洋図書 2020年06月01日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle