BL 陰の間に花 ひるなま なまなり、ってこういう事か!陰間文化の名作 ネタバレ注意

作者初コミックスです

陰間、を描いたBLですが

作者が、とっても勉強していて、読んでいて納得でした

このジャンルを、どんどん描いて欲しいです

おすすめ

1~6話+3.5話(描きおろし)+あとがき

陰間で売れっ子だった紫苑は

落籍してくれた旦那様に捨てられ、薬師の能之に預けられます

紫苑には額の両はじにこぶがあって

それが、どんどん大きくなって、角みたいになってきてる

紫苑は、それで捨てられた、って思ってますが

実は、旦那様(武士の偉い人)は、自分の死期が近いので

紫苑の行く末を思って、能之に預けたのね

陰間の落籍って、実は多くない

女性が花である時期は長いけど

男子である陰間は、成長すると男になるから

落籍して男妾にしても楽しむ時期が短いからね

旦那に捨てられた、ってすねてるというか、世をはかなんでいる紫苑ですが

泣き暮らす、って選択はしません

気丈で、かっこいい男です

で、能之に薬のことを教わり、体のうずきも、陰間初めてでハマった能之を

自分好みにしつけて、それなりに生活していきます

旦那様と初めてであった頃の話とか

陰間として売られてきて、躾られ、旦那様に水揚げされて

その後、落籍されて、って過去がさらりと描かれます

陰間の心得として、イモ類、かぼちゃ、ネギとかの匂い物が許されない、とか

通和散、とかね(ローションね)

後ろどりが基本だとか、陰間はいっちゃいけない、とか

能之は、紫苑が手放しがたいし

紫苑は、能之に抱かれても旦那様のとこに返りたい

どんどん紫苑のこぶは角のようになり

旦那様が亡くなった、って知らせ時

初めて、能之なんか好きじゃなくて、だんなさまのとこに帰りたいって

叫んだら、角がぽっきり折れました

紫苑の中で、本音をまき散らした中で、怨念が消えてのね

何より、旦那様が死んだからね

能之と一緒に、薬師としての仕事を本格的に学ぶことにした紫苑

旦那様への思慕は、胸に消えなくなって

そしたら今度は能之に、小さなこぶが・・

ってとこで、本巻終了

歌舞伎とか能にある「なまなり」

こぶから角へとなって、人間が鬼に変貌していく話です

昔からある話を、こういう形でBLで描くと

とってもわかりやすいし、おもしろかった

おすすめの一冊です

陰の間に花【電子限定おまけ付き】
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[著]ひるなま

Renta!

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陰の間に花posted with ヨメレバひるなま 芳文社 2019年12月26日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle